2026/9/4 「助けて」の一言がでない!
本当は困っているはずなのに、支援を求められない人がいませんか。
医療の専門性の高い現場では、互いの判断や責任が重く、誰でも手伝えるわけでもなく、
手伝ったり助けてもらうこと自体が難しい場合があります。
近年の教育環境の変化も影響しているかもしれません。
明確な「合格の達成感」や「不合格の悔しさ」を経験する機会が減り、
大きな壁にぶつかったときに誰かに助けを求めて乗り越える経験や、
自分で解決できるのか助けを呼ぶべきか言語化する経験が少ないまま、
現場に立つケースも増えているように感じます。
学校教育で、失敗する前に手を差し伸べる、個性を尊重する構造があったことにも原因があるかもしれません。
こうなると、個人は
「誰かが助けてくれるだろう」
「助けを求めると評価に影響する」
「自分ではできている」
「忙しいのでは」
「嫌がられないかな」
「できないと思われないかな」
などと考えてしまうのではないでしょうか。
専門性の高い現場では、ジェネラリストとして広く浅くできる業務能力をベースとして、スペシャリストとして深い専門性を発揮する人材、両方を横断して支援ができるπ型人材が理想だと思います。
ジェネラリストだけでは専門性の高い業務ができず、またスペシャリストだけでも支援が必要な人に手が届きません。
両方を組み合わせることで、個人が困っているタイミングを見逃さず、適切に手を差し延べることができます。
人材育成では、1on1や日々の対話で小さな変化を把握し、DXでは、業務の状況を見える化し、どこに助けが必要か、どの手順で改善すれば助けが不要になるかをすぐに把握できる状態をつくることが重要です。
たとえばDXで、
タスク進捗
負荷状況
ターンアラウンドタイム
をリアルタイムで可視化することで、手が届かない新人や負荷が偏っているスタッフを即座に把握できます。
「助けて」を待つだけでなく、組織として自然に助けが必要な状態に気づける構造設計が、組織力になると考えます。
「専門性が高くてもお互いに支援が届く組織」
人材育成とDXは、そのための大切な基盤だと考えています。
あなたの組織では、支援が必要な人に自然に手が届く仕組みを作れていますか?


