AI翻訳で、世界中の人々とコミュニケーションが可能か
先日、鈴鹿国際交流協会(SIFA)が主催する「わいわい春まつり」に、ボランティアとして参加してきました。
今の時代、AI翻訳の進化によって、外国人の方とのコミュニケーションは以前よりずっとスムーズになっています。
スマートフォンの画面を挟めば、言語の壁はほとんど消え去ったかのように思えるほど、本当に便利な時代になったと実感します。
しかし、当日お話ししたミャンマー出身の方が、ふと漏らした一言が深く心に残りました。
「ミャンマー語は、まだうまく翻訳されないことがあるんです」
AIは万能に見えても、学習データが少ない言語(ローソース言語)では、まだ十分に意図が伝わらない場面があります。
つまり、テクノロジーの恩恵はすべての人に平等に届いているわけではなく、私たちは、まだ常に同じようにコミュニケーションできるわけではないというリアルな現実です。
だからこそ、これからの時代にますます重要になるのが「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」の力ではないでしょうか。
表情、声のトーン
丁寧な相づち、ジェスチャー
その場の空気感、間(ま)
人は、言葉(データ)だけで理解し合っているわけではありません。
実際、言葉が完璧に通じなくても、「あなたのことを理解しようとしている」という姿勢そのものは、驚くほど相手に伝わっています。
そしてその姿勢こそが、相手に安心感を与え信頼を築くことができます。
これは、医療現場、そして推進しているDXの領域でも、全く同じことが言えます。
DXやAIは、業務を効率化し、課題を解決するための極めて強力な支援ツールです。
しかし、どれだけシステムが高度化しても、私たちが向き合っている相手は「システム」ではなく「人」なのです。
テクノロジーによって効率化が進むからこそ、人間が直接関わる価値が、相対的に引き上げられていく。
「AIに任せられる部分は任せ、それによって生まれた時間と心の余白を、目の前の人と深く向き合うために使う」
これこそが、これからの時代における真の「人間らしさの価値」であり、これからの医療に求められる姿勢なのかもしれません。
強力なツールに生かされながらも、最後にコミュニケーションのキモとなるのは、泥臭くも温かい人間同士の関わり。
そんなAIではできない大切な基本を、国境を越えた交流の中で再認識させられた一日でした。
皆さんは、AI翻訳で「なんか違う」「微妙に伝わらない」と感じたことはありませんか。
SIFA 鈴鹿わいわい春まつり
https://www.sifa.suzuka.mie.jp/

