城崎にて「死生観」について考える~人生会議(ACP)と医療DX~
今日は、とても深いお話です。
いきなりですが、皆さんは、「死」について考えたことがありますか?
先日、自分のリフレッシュのため、城崎温泉に行ってきました。
いくつもの外湯があり、とても風情のある良い温泉地です。
温泉街を歩きながら、ふと、志賀直哉の小説「城の崎にて」を思い出しました。
あなたは、この小説を読んだことがあるでしょうか。
この作品は、生と死がとても近い場所にあることを静かに描いています。
この作品では、主人公が城崎で3つの死に出会います。
蜂の死(静かな死)
鼠の死(騒がしい死)
イモリの死(偶然の死)。
小さな生き物の死を見つめながら、「生きていること」と「死ぬこと」の距離の近さを静かに考えていく物語です。
「人の生と死は、表裏一体」
最近、日本では、「人生会議(ACP):Advanced Care Planning」 という取り組みが注目されています。
人生会議(ACP)とは、将来、もし自分が意思表示できなくなったときに備えて、
・どんな医療を望むのか
・どこで最期を迎えたいのか
・誰に意思決定を託すのか
人生の最終段階にどのような医療やケアを望むのか、患者・家族・医療者があらかじめ話し合っておくものです。
ポイントは3つです。
① 一度決めて終わりではない(プロセスであること)
病状や価値観は変わるので、繰り返し話し合う。
② 本人の価値観を大切にする(QOL)
「どんな人生を望むか」が中心。
③ 医療者との対話が必要(チーム医療)
家族だけではなく医療チームが関わる。
このような対話には、医療従事者が患者や家族と向き合うことが必要です。
ここでも医療DXが必要だと感じています。
・患者さんや家族と向き合う時間の創出(DXによる業務効率化)
・情報の共有(どんな医療をどこまで望むのか)
・地域医療での連携(地方自治体やホームドクターとの連携)
DXの効果は、
いざというときに、瞬時に共有できること。
医療従事者が患者と向き合う時間を取り戻し、医療機関だけでなく、地域でも共有できること。
そして、そのDXを活かすためには、患者さん、ご家族と向き合う「人間力の育成」も欠かせません。
城崎の温泉街を歩きながら、医療の本質、死、QOLについて改めて考えさせられました。
あなたも一度、「人生会議」をしてみませんか。
「死」を考えることは、「これからどう生きるか」を考えることなのかもしれません。

