褒めて育てて、自信につながってるだろうか?
「褒めて育てる」という考え方に賛否両論があります。
若手を褒めることは、自信につながり、成長スピードを高めます。
私自身、意識しているのは、「できたこと」を一緒に喜び共有することです。
しかし、褒め方を間違えると「自信」が「過信」に変わることがあります。
自信は、学習意欲をさらに強め、スキルアップに繋がります。
過信は、実力が伴わず、成長が止まってしまいます。
この過信は、学ぶ姿勢を止め、指摘を受け入れにくくし、結果としてスキルの停滞を招きます。
医療現場では、これは医療の質低下や患者さんの不利益に直結してしまいます。
だから私は、褒めて共有することと同時に今の延長線上にある「少しだけ上の目標」を提示し伴奏することを心がけています。
これは、教育学でいう認知徒弟制や、ヴィゴツキーのZPD(最近接発達領域)の考え方に近いと感じています。
人は、一人ではまだ難しい、でも少しの伴走やヒントがあれば到達できるという考え方です。
その「手が届きそうで、まだ届かない少しだけ上の目標」に向き合うとき、人は最も成長し、達成感を得ます。
特に、今の若手の中には、臨床で自分の判断や考え方を指摘されただけで、大きな精神的ダメージを受けてしまう人もいます。
だからこそ私は、行動や努力は一緒に喜び、少しだけ助言しながら伴走する、そんな関わり方を大切にしています。
褒めるだけが、優しさではない。その人が成長できるように、「自信」に導いてあげることが大切だと思っています。
現場で“自走できる力”を育て、医療の質を高めていく、それが、私の役割だと考えています。
あなたの現場では、褒めることが「過信」になってしまっていませんか。
来年も、「医療現場×医療DX」、「医療現場×人材育成」の視点で発信していきたいと思っています。皆様、来年も良い1年となりますように。

